プロ仕様機とエントリー機で同じ画質が得られるということ

「オリンパスE-システム」レンズ交換式デジタル一眼レフカメラボディのラインアップ展開および交換レンズ群の開発について (オリンパス、2007年 3月 5日)

E-410 / E-510 / E-1 後継機全機種において「フルタイムライブビュー機能」搭載ということは Kodak の CCD はもう採用しないようだ。

ボディー内手ぶれ補正機構を搭載した“ライブビュー”デジタル一眼レフカメラ「E-510」を発売 (オリンパス、2007年 3月 5日)

世界最小・最薄・最軽量“ライブビュー”デジタル一眼レフカメラ「E-410」発売 (オリンパス、2007年 3月 5日)

この 2つのニュースリリースに同じ文が書かれているので引用する。

機種の選定基準を画質ではなく、撮りたいシーンや欲しい機能で選んでいただけるよう、全ての機種に同じ撮像技術とライブビュー機能を搭載しました。

「最高の画質性能をすべての機種に」ということでこれら 3機種で同じ有効1000万画素 Live MOS センサー、画像処理エンジン TruePic III を採用するらしい。これを見て、デジカメWatch の以下の連載記事に書いてあった事を思い出した。

西川和久のフォトジェニック・ウィークエンド 11月号【村上愛里 + キヤノン EOS Kiss Digital X】第3週 〜低価格帯とハイエンドの違い!? (2006年11月17日)

Nikon D2X と Kiss X とでほぼ同じ条件下で撮影をしたら「低価格帯の一眼レフと、それなりの価格になるメーカーの最上位機種とでは、雲泥の差がある」と感じたそうだ。AF の精度、AF 合焦速度、撮れる絵に差があるという。

最後は絵。どうも立体感が無く平面的な絵になりがちだ。同じカメラマンが同じセッティングで撮っているので、光の使い方に差は無いはず。基本的にイメージャなどは新しい物ほど技術が向上しているので、数年前のハイエンドより最近の低価格帯の方が素性は良いと思われるが、並べて見るとその差歴然だ。カラーチャートの比較だけではわからない何かがあるのだろう。

キヤノンには「ピクチャースタイル」というのがあるけれども、EOS-1D Mark III と EOS Kiss Digital X とではそもそも撮像素子の面積からして違うし、DIGIC III を 2つ使って並列処理したり A/D 変換が 12bit から 14bit になったり、高価なプロ仕様機では画質が向上して当然と考えているのなら、銀塩カメラの感覚からするとおかしな考え方だと思う。

Nikon FM10 は F6 の10分の1くらいの価格であるが、両者で同じ MF レンズと同じフィルムを使って実絞り測光で撮れば同じ写真が撮れるはずである。両機の何が違うかといえば AF が使えるか否か、プログラム AE 等があるか否か、D/G タイプレンズなら 3D-RGB マルチパターン測光が使えたり、他にファインダーの見え具合、連写性能などである。カメラボディの価格はカメラやレンズの使い勝手、撮影機能、連写性能、そして E-1 とその後継機が追求している防塵・防滴などの堅牢性で差別化するべきだろう。AF 精度や合焦速度、AF 測距点の数も違って構わないが、撮れる写真の画質はプロ仕様機もエントリー機も同じであってほしい。今回のオリンパスの方針は歓迎したい。

銀塩レンジファインダーとなるとコシナ フォクトレンダー BESSA R3A 新品はライカ M7 新品の 5分の1くらいの値段で購入できたけれども、性能はほとんど同じである。この 2つの違いは高級ブランドとして認知されているか否かと、堅牢性くらいか。高級ブランド品を所有したい人はライカを選び、レンジファインダーという仕組みのカメラで写真が撮れれば良いと考える人は BESSA を選ぶ。俺はライカのレンズにも関心がないので M-HEXANON なり COLOR-SKOPAR 25mm F4 P なりで十分である。そういう人にもそれなりの写真が撮れるような機材やフィルムが用意されているのが銀塩写真の世界である。

あとはプロ仕様機とエントリー機とで同一と思われる撮像素子とローパスフィルターが何年持つのかである。古い銀塩カメラならオーバーホールすれば何十年も使えるものがあるようだがそこまでは無理としても、プロ仕様機として要求される年数があると思う。エントリー機しか買えない我々庶民もその恩恵を受けたい。撮像素子も画像処理エンジンもまだこれから改良の余地があるだろうからいずれは買い換えるけれども。

以前この記事で書いた、俺がオリンパスのデジタル一眼レフカメラボディに要求するスペックは以下の通り。

  • フルタイムライブビュー機能
  • 欧州モデルの E-400 並みの小型軽量
  • 撮像素子シフト式手ブレ補正
  • 高感度は ISO400/800、できれば ISO1600 まで常用できる画質
  • 可動式液晶モニタの自由度を E-330 より増してほしい
  • ミラーアップ時のライブビューでは位相差検出方式 AF / コントラスト検出方式 AF を併用
  • 主にマクロレンズ向けに AF ターゲット選択機能

フルタイムライブビューは全機種に搭載されたが、小型軽量は E-410、撮像素子シフト式手ブレ補正は E-510 と分かれてしまった。でも E-510 のボディのみ約 460g(後に 470g に変更)は Nikon D40 の約 475g より軽いので十分軽量と言える(D40X は約 495g)。高感度は、E-510 ボディにあるロゴが μ760 や CAMEDIA SP-550UZ が謳っている「DUAL IS」でなく単に「IS」となっているので、3機種ともまだこれからと思われる。可動式液晶モニタは E-1 後継機に採用されそうである。

オリンパス、デジタル一眼レフなど新製品発表会 (デジカメWatch、2007年 3月 5日)

AF システムの改良と機能充実は今後に期待する。

実は Nikon D40 が標準ズームレンズ 1本とセットで 6万円台なのを見てかなり心が動いていたが、デジカメはマクロ最優先の俺としては DX ニッコールレンズにマイクロレンズがないし、軽量ボディとの重量バランスを考えて軽量マイクロレンズとなると MF しかない。ファインダー倍率約 0.80 倍とはいえ小さなファインダーを覗いてフォーカスを合わせるよりは、フルタイムライブビューで液晶モニタを利用する方が便利だろう。実売予想価格は E-410 が標準ズームレンズ 1本セットで10万円、有効1020万画素になった D40X が同じく標準ズームレンズ 1本セットで 9万円。ライブビューがあればマウントアダプタを介してコシナの ZF レンズや PENTAX の FA43mmF1.9 Limited などを MF で使用するのも容易だろう。Nikon D40 / D40X は非 CPU レンズは露出計使用不可となっているが、E-410 / E-510 はライブビューで露出とホワイトバランスの補正効果を確認できる。

と言っても俺はもう同じ OLYMPUS の CAMEDIA SP-550UZ でほぼ気持ちは固まっている。あとはこれと同じく広角 28mm 相当からの高倍率ズーム機で高感度に強い FUJIFILM FinePix S6000fd と詳細を比較した上で検討する。マクロ重視なので実焦点距離は長い方がいいので RICOH Caplio R6 は対象外。

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