10年後も E-410 を使っているだろうか

OLYMPUS E-410 についてまずは訂正。先月のこの記事において「撮像素子とローパスフィルターが何年持つのか」と書いたが、オリンパスのダストリダクションシステムはローパスフィルター前面にある専用フィルターを振動させることでゴミを除去するという。

ダストリダクション|OLYMPUS E-SYSTEM テクノロジー (オリンパスイメージング)

ローパスフィルターを振動させるらしい Canon EOS Kiss Digital X と混同していた。ちなみに EOS-1D Mark III はローパスフィルター前面の赤外吸収ガラスを振動、PENTAX K10D は撮像素子を振動させるらしい。

それから AF ターゲット選択は E-410 にもいちおうあるようだ。ただし選択できる測距点は 3点のみ。デジカメWatch の以下の記事の「メニュー画面」の所を見て気付いた。

写真で見るオリンパス「E-410」 (2007年 3月30日)

E-410 は ISO800 までは使えると聞いていたが、

【実写速報】オリンパス E-410 (2007年 4月16日)

これの「ISO感度別作例」を見ると ISO1600 も使えそうな気がする。これまでコンパクトデジカメの高感度ばかり見てきたからそう感じるのか。デジタル一眼レフの高感度はこのくらいが普通なんだろう。プロの写真家の基準で見て ISO800 までということか。ところで

【実写速報】シグマ SD14 (2007年 4月26日)

これの高感度を見て驚いた。Foveon X3 は高感度に強いと勝手に思い込んでいたのだが、これでは DP1 も期待できない。レンズも F4 であるし。

E-410 を検討する理由は小型軽量とライブビュー撮影ができるからである。今のところ望遠を撮る気はないので ISO1600 が許容範囲であればボディー内手ブレ補正は不要なんだけど、できれば少しだけこれのボディの厚みが増して質量が増えてもいいから 400g 前後のボディに手ブレ補正を内蔵してほしい。将来は望遠も撮るかもしれないから。それからマクロ撮影をやりやすくするためには、ミラーアップ時のライブビューでやっぱり撮像素子の像面 AF が利用できるようになってほしい。なぜそれにこだわるかというと、フォーカスを合わせたい被写体が必ずしも中央にあるとは限らないからである。

E-410 でライブビューを活用してマクロ撮影する手順を考えてみた。

(1)まず絞り優先 AE で絞りを決め、シャッター半押しまたは AEL/AFL ボタンで AE ロックし、そのままモードダイヤルを回してマニュアル露出モードにする(4月30日追記参照)。

(2)フォーカスモードを MF にし(事前に「AEL/AFL モード」の「MF」を「mode 2」に設定しておく)、ピントを合わせたい被写体を中央に持ってきて AEL/AFL ボタンを押す。

(3)ライブビューボタンを押し、INFO ボタンを押して拡大表示枠を表示させる。

(4)構図を決め、ピントを合わせたい位置に拡大表示枠を移動して 7倍または10倍に拡大し、フォーカスリングを回して微調整する(三脚使用の場合)。

(5)OK ボタンを押して等倍に戻し、INFO ボタンを押して拡大表示枠を消し、十字ボタン左を押してプレビュー(これも事前に「プレビュー」に設定しておく)し、被写界深度を確認する。

(6)必要に応じて絞り/シャッター速度/ホワイトバランスを変更。

(7)最後にシャッターを切る。

E-410 の取扱説明書 PDF ファイルを見ながら想像したのだがこれで合っているだろうか。

デジタルカメラ 取扱説明書 (オリンパスイメージング)

3月31日の「新製品体感フェア」のライブビュー体験コーナーでは三脚に乗っていたので、ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro か 35mm F3.5 Macro か確認しなかったけれども、フォーカスリングをどんだけ回せばピントが合うんだというくらいかなり回さなければならないという印象だった。手持ちの場合はフォーカスリングを回すよりカメラを前後に移動させればいいと思うが、そうすると液晶モニタの映像がコマ送りのようになってしまう。レンズキットの 14-42mm のテレ端で 7倍拡大でもそうである。もう少しレスポンスが速ければ良かったのに。せっかくの小型軽量なのにマクロは三脚必須、レンズも現時点では SIGMA の MACRO 105mm F2.8 EX DG の方が操作性はいいかもしれない。ZUIKO DIGITAL レンズのロードマップを見ると 100mm の望遠マクロは2008年発売予定となっているが、ぜひともフォーカスリングの操作性を見直してほしい。電動フォーカスリングで操作性も現行製品と同じなら LiveMOS センサー像面 AF で測距点を自由に移動できるようにしてほしい。

【インタビュー】今年はいよいよフォーサーズが面白くなる (2006年 3月27日)

これは 1年以上前のインタビュー記事だが、E-330 の「Bモード」(ミラーアップしてのライブビュー)での「撮像素子AF」について

「位相差検出式のAFを捨て、ライブビューだけはコントラスト検出式AFにしてしまうと、皆さんがとまどわれると思います。一眼レフのAFの品質を達成した上で、ライブビューを提供したいと考えました」

「限定された状況ならば、できないことはありませんが、あらゆるレンズで、しかも大きなボケがあるときなどでは、難しいものがあります。アクティブAFなどを併用すればある程度解決できますが、それはコストに跳ね返ってしまいます」

「像面AFはコントラスト検出式のみとは限りませんが、何らかのブレークスルーがないと、すぐには難しいでしょう」

などと語っている。「Bモード」の「撮像素子AF」が実現してさらにコンティニュアス AF が可能になれば、ここで話している「動き始めた猫をC-AFで連写して追う」というのは確かに面白そうだ。

それからライブビュー限定でコンパクトデジカメにある「ファインズーム」があっても面白いんじゃないか。3648 x 2736 ピクセルの中央部分 2560 x 1920 ピクセルを切り取ったら 1.425 倍、14-42mm のテレ端が約 120mm 相当の画角になる。

デジタル一眼レフというものは10万円も出すのだから最低 5年、できれば 7〜8年は使いたい。でも今この E-410 を買わなくても数年後には撮像素子 AF が実現するかもしれないし、E-510 でなく E-400番台のモデルも手ブレ補正内蔵になるかもしれないし、高感度画質が向上して ISO3200 にも対応するかもしれない。2、3年後の E-400系ボディを待つことにするか。

ライブビュー撮影をあきらめるのなら Nikon D40X でもいいのである。AF が使用できるレンズが限られるし、ダストリダクションはないけれども。

【伊達淳一のデジタルでいこう!】ニコン D40x (2007年 4月23日)

MF、中央部重点測光、マニュアル露出というのをやりたくなる D40X は初心者より熟練者向きか。D80 でも非 CPU レンズは露出計使用不可だから、コシナの ZF レンズなどを使うには D200 以上か別途露出計を買って併用するしかない。例えばこんな感じで。

気になるデジカメ 長期リアルタイムレポート ニコン D40【第7回】マニュアルカメラ化作戦 (2007年 2月 7日)

4月20日から放送されている E-410 の TVCM「私は旅をしています・そら」篇の冒頭で宮崎あおいが寝転がって空を撮っているが、あんな風に何も考えずにとりあえず何度もシャッター切って撮っておいて、後でいらないものは削除するという撮り方はデジタルでしかできないんだよな。コンパクトデジカメでもやる気にはならないし、写真を撮っているという気分にもならない。そういう意味でも一眼レフという形式のカメラに魅力を感じる。2年位前からずっと銀塩カメラがメインなので、フィルムだとたくさん撮れば撮るほど現像代がかかってしまうし、できるだけいい写真を撮ろうと思って決定的瞬間を待っていたら結局シャッターチャンスを逃してしまったということが何度もあった。だから早くデジタル一眼レフがほしいんだけど、もう少し待ちたい。

ていうか沖縄行ったら空より海を撮ろうよ。E-410 用の防水プロテクター PT-E03 が 4月下旬発売予定となっているが、宮崎あおいは沖縄の海に潜るだろうか。

それから「外へ出よう」「発見の旅に出よう」もいいんだけど、写真は撮るだけでなく撮った写真を見る行為とワンセットなんで、そこもアピールすると面白いんじゃないか。オダギリジョーの IXY DIGITAL シリーズの TVCM もそうだけど。例えば家に帰って来て E-410 をビデオケーブルでテレビにつないで、室内で飼っている犬と一緒に写真を見ていたらいつのまにか犬が眠ってしまっていたので、すかさずライブビューで犬の寝顔を撮る。浅田真央とエアロでも出来るんだけど、高感度は μ DIGITAL シリーズより一眼レフの方が強いということで。

2、3年後の E-400系まで待てるかどうかわからないけれども、少なくとも E-510 が出る今年 7月頃までは待つことにする。コンパクトデジカメを含めて。

【実写速報】リコー Caplio R6 (2007年 4月10日)

【実写速報】オリンパス μ780 (2007年 4月23日)

直前の記事で「μ780 待ち」と書いたが、これを見ると高感度画質は少なくとも Caplio R6 と同等にはなったと思う。Caplio R6 の「ISO感度別作例」はスローシャッター制限をおそらく初期設定の 1/8 秒のまま撮ったと思われるので公正な比較はできないが、どちらも ISO400 は許容範囲、ISO800 以上は避けたい。

それより E-410 のカタログ見て驚いた(この記事のいちばん下の写真にあるものではない)。宮崎あおいのプチ写真集か! こんなことでいいのか? ここまで芸能人を使いまくったデジカメのカタログは珍しいと思うのでそれだけでも保存版ではある。

追記: 4月27日

olympus-wonder.com で今見られる「みんなで創るミュージックビデオ」デモバージョンに登場する「一両気動車」というのはたぶん、E-410 カタログの最初の写真を見ると駅名が「かずさうしく」(上総牛久)とあるので千葉県にある小湊鉄道だろう。俺は鉄道マニアではないが、TV ドラマ「特急田中3号」(TBS系金曜 22時〜)の 4月20日放送第 2 話で「かずさつるまい」(上総鶴舞)という駅名を見たので、そういや駅名も車両も似てるなと思って調べてみた。

追記: 4月30日

モードダイヤル A で AE ロックしながら M に回すというのはできないようなので、手順(1)を以下のように訂正する。

(1)マニュアル露出モードでまず絞りを決め、スーパーコンパネに表示されるインジケータや適正露出との差の数値を参考にしながらシャッター速度を決める。

拡大表示は 7倍でもコマ送りというのはちょっとおおげさだったかもしれない。フォーカスリングの回転量も 14-42mm に関しては問題ない。拡大表示での応答速度の遅さが改善されれば撮像素子 AF は不要なので、あとは2008年発売予定の 100mm マクロ待ち。

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10年後も E-410 を使っているだろうか」への2件のフィードバック

  1. ライブビューでのマクロ撮影におけるフォーカスリングの操作性への不満は E-510 でも解決しません。
    拡大表示での応答速度の遅さが改善されるかどうかはわかりませんが。
    10年使い続けたいと思えるようなデジタル一眼レフを求めているので、
    ZUIKO DIGITAL マクロレンズのフォーカスリングの操作性の見直しか
    撮像素子 AF の実装を要望しているんです。

    「今この E-410 を買わなくても数年後には撮像素子 AF が実現するかもしれないし、E-510 でなく E-400番台のモデルも手ブレ補正内蔵になるかもしれないし」
    「少なくとも E-510 が出る今年 7月頃までは待つことにする」

    どちらも記事本文中に書いたんですが、読んでくれませんでしたか。

    いいね

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