神様の悪戯

「受験の神様」(日本テレビ系土曜 21時〜)なんてあがめられているが、教えているのは基本的な事だけじゃないのか。第 2 話は正しい姿勢で書く、3 話は「踏み台」、4 話は実学。見方によっちゃ人間誰しも誰かを踏み台にして生きていくわけだし、勉強の場合は自分が理解した事を人に説明できないのならそれは理解が不十分であるということになるだろうし、既に学習した内容の復習にもなる。家庭教師として指導した子供は全員中学に合格しているといっても実態は、合格の見込みのない子供は受験させない、と本人が言っている。周囲が "受験の神様" などと呼んで祭り上げているだけじゃないのか。

ロボット女が最初に子供に問いかける「受験したいの?勉強したいの?」という言葉、割と重要なんじゃないか。といってもこのドラマに出てくる子供は、中学受験で合格するために勉強します、という子供しかいないんだけど。中学受験には興味ないけど宇宙のことが好きなんでもっといろいろ知りたいです、なんて子供は出てこない。俺はどっちかというとそういう子供だった。田舎でもあるし当時は中学受験なんて珍しかった。受験は高校受験からと思っていたらたまたま成績が良かったので進学校に合格して、それなら大学も偏差値の高い大学を、と次第に欲が出ていっただけである。

「それで?」(目を剥いて)

ちょうど一年前の同じ枠のドラマ「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」でも勉強の面白さを伝えていたが、勉強というものはやっているうちに面白くなるものである。受験で合格するためにやるものではない。だから俺は大学受験の頃、受験勉強が苦痛でしょうがなかった。とにかく希望の大学に合格さえすれば後は自分の好きな勉強ができる、大学に入ったらいろんな本を読んで知識を吸収してやろう、と思って入学直後に読みたい本をリストアップしたのだが、実はいまだに読んでない本がたくさんある。俺には読書も勉強も向いてなかったようだ。受験勉強ごときが苦痛だったのはそういうことなんだろう。

このドラマは「勉強」を極めれば自ずと「受験」も成功する、というスタンスのようである。公式サイトで第 5 話のあらすじを読んでそう思った。だから指導の内容も中学受験のテクニック、つまり効率的な暗記とかではなく、「勉強」を極めることに主眼を置いているように見える。たぶん小学生とその親は受験のテクニックばかり求めてくるから、それに対して基本的な事だけを "神様" のお言葉として教示して、ありがたやありがたやと思わせるのがこのドラマの目的なのかもしれない。実際に背中にバットを差し込んで自分の名前を百回書いたところで背中がおかしくなるだけだろうし、4 話で星の位置や木の年輪を見て方角を判断して山から降りて来られたのも、実際に子供がそれらの知識を活用できるとは限らないし、事故も起こらずに帰って来られたのは奇跡的である。ドラマだからそれが許されるんだし、これはフィクションなんだと割り切って楽しめばいい。決して真似してはならない。

ロボット女的演技をしていても、帰って来ない子供達を待って心配そうに遠くを見つめる成海璃子の姿がなんかいとおしかった。このドラマの脚本書いてる人は「恋のから騒ぎ」のディレクターでもあるらしい。だからどうってことではないが。

(腕時計を見て)「今日はここまで。」

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