「ハゲタカ」のセリフで人間関係の悩みを解消!

全国の小学生・中学生・高校生のみなさん、夏休みはどうでしたか? ところで友達づきあいや人間関係で悩んでいませんか? TV ドラマ「ライフ」(※1)みたいなことになってないかな? 複雑な人間関係で悩んでいる人は、先週再放送されたドラマ「ハゲタカ」(※2)のワンシーンを再現して、悩みを解決しちゃおう!

まずは家で友達とケンカして、友達を家から追い出す時。

「帰れ人殺し!」
「すいませんでした…」

友達は土下座して泣きながら手を合わせます。これで父を失った三島さんの悲しみも、銀行の指示通りにしか動けなかった鷲津さんの無念さも理解できると思います。11年待たなくても友達を許せるようになるでしょう。

もう夏休みが終わってしまった地域でも暑い日々が続いていますね。北国の学校に冷房はありません。教室で友達が消しゴムや筆記具を床に落としてしまったら、汗だくになって笑顔で拾ってあげよう。

「ありましたよ」

小さな町工場の機械と機械のすき間に転がったネジを拾うように、大事に拾って手渡してあげよう。友達との友情が深まるはずです。教室の前の方の席に座っている人は、先生が落としたチョークを同じように拾って手渡しましょう。先生への好感度アップ間違いなしです。

おこづかいアップしてほしくて急にお母さんのお手伝いを始めた人や、中にはアルバイトを始めたいと思っている人もいるでしょう。「どうせ遊ぶお金目当てでしょ。アルバイトよりまずは勉強しなさい」とお母さんに言われたら、こう言い返してやりましょう。

「お金を稼ぐことがいけないことでしょうか! 何か問題でもあるのですか?」

単なる逆ギレですが、お父さんなら理解してくれるはずです。鷲津は村上世彰じゃない。バブル崩壊後の銀行の貸し渋りに疑問を感じてファンドビジネスに転身したんだ。鷲津はシンガポールに逃げようとしたりしない。大木会長の日本的経営を支持し大空電機を解体せずに残そうと、ニューヨーク本社の意向に反してまで奔走したんだ。そして最後にはレンズ事業部を独立させたんだ。お父さんの支持を取り付けて事を有利に運びましょう。でももしもミスでもやらかしてバイト先からクビを宣告されたら

「ふざけるな!」

こう言ってケータイを壁に叩き付ければスッキリするよ。ただしケータイが壊れても知りませんよ。

最近彼氏または彼女とうまくいってない、という相談を友達から受けたら、こう答えてあげよう。

「やり直したいのなら、何もやらないことだよ」

菅原文太さんのように相手をしっかりと見つめてゆっくりと言いましょう。友達も安心してくれると思います。

彼氏を親友に奪われたという人は、親友の留守電にこんなメッセージを残してやろう。

「おまえに任せれば、よかったのかな」

これだと「あんた、あの子のなんなのさ」と言うより相手はビビると思います。港のヨーコヨーコハマヨコスカー。意味わかんない? お父さんかお母さんに聞いてください。ただし注意! 路上をふらふらと歩いて車にひかれて死んじゃったりしないように。シャレになんないからね。椎葉歩をもう一人増やすだけだよ。

いや、椎葉歩が佐古君を奪ったのか? それは安西愛海の思い違いだし、安西愛海が死んじゃったら悲劇のヒロインになるだけで「ライフ」のストーリーが成立しなくなっちゃうよ。じゃあケータイで動画撮ってチクッた廣瀬倫子が悪いのかというとそういうわけでもないだろ。校舎の屋上から飛び降りたのは罪悪感からじゃなくてもういじめられたくないからだろうし。

もう彼女に別れを告げたいという人は、彼女を夏休みの学校の誰もいないプールに呼び出してこう言ってやろう。

「俺もあんたも、もうおしまいだな」
相手に銃口を向ける。(右手で拳銃を摸して)
「撃てよ」
銃口(右手人差し指)を自分の頭へ向ける。
「やめろ!」

彼女にはプールに落ちてもらいましょう。また父親から虐待される、なんて恐れていたらこんなことはできないかもしれないけど、じゃあどうやって虐待から抜け出す? どうせ殺されはしないさ。彼女もそのうち許してくれて「戻って来いよ」と言ってくれるようになるかもしれないよ。しかし哀れな男だな。あそこまで屈折してるのをこのドラマではこの先どうやって救うのか。それとも救うつもりなどないのか。

大人達の中での最初の理解者が母親っていうのは、女の発想だよな。男は一生孤独なんだよ。娘と母がわかり合えるように、息子と父が絆を深めるなんてことはない。虐待する父じゃなくても、普通の親子であっても。息子と母も一定の距離があるし。一定の距離があっても心の支えになってくれる肉親がいるとしたら、おばあちゃんかな。

いじめる側といじめられる側というのはちょっとしたきっかけで容易にひっくり返ることがあって、俺も中学生の頃そういうのを見た。1980年代半ばだが、自称番長(当時はまだそんな習慣があった)だった男が中学 3年後半になってそれまで手下にしていた同級生達からいっせいに裏切られて、どんどん孤立していって卒業前には不登校がちになってしまっていた。自称番長なんだから別に人をいじめてたわけじゃないんだけど。ただあの頃は人がいじめられているのを面白がって見ているやじうまはいなかった。人をいじめる行為はカッコ悪いとか馬鹿らしいという感覚がなんとなくあったと思う。あのドラマのような状況が現実にあるのなら、今の子供達はよっぽど心根(こころね)が腐っていると思う。

それから昔の大人は子供をよく監視していた。誰がいじめっ子になりやすいタイプで、誰がいじめられやすいタイプか把握していて、自分の娘や息子であっても無条件に信用することなく、客観的に観察していた。中学生の頃俺に毎日のようにイヤミを言う男がいて、俺は鈍感なんで気づかなかったんだけど、担任の教師がその男にクギを刺したことがあった。今の教師や親は何も見てないんだろうな。椎葉歩たちが怒っているのは大人達がいじめを解決してくれないからではなく、あなたがいじめている張本人でしょ、と誤解しているからだろう。実際にいじめられている子供はいじめを大人達に解決してほしいと願っているのかもしれないが、子供社会には子供社会の論理があり、大人が土足で入り込んで大人の論理で解決しようとしてはいけないと思う。そういう意味で以前「わたしたちの教科書」というドラマは出発点から間違っていると書いたんだけど、4 話くらいまでしか観なかったのでこれ以上は何も言わない。子供が大人を巻き込んで利用するのは卑怯だと思う。いじめる側もいじめられる側も。いじめの力関係は子供が自分達でひっくり返せるんだからまずはそうするべきで、それを無理解な大人が邪魔してはいけない。ただ黙って監視していればよい。

いじめ撲滅なんてアホみたいなこと言ってる奴がいるが、地球上に人間が二人以上存在する限り、いじめは永遠になくならない。そしてすべての人間は邪悪な心を持っている。誰もが安西愛海や佐古克己のような醜い人間になり得る。視聴者が求めるか否かは別として、この先たぶん孤立していくであろうこの二人をどのようにして許し、救っていくのかが注目される。自分をいじめた相手を一生憎み続けてもいいんだけど、憎み続けるにもエネルギーが必要なんで、いじめられた事は一生忘れないけれどもそこそこ許してやる、とするのがいいんじゃないか。

※1 「ライフ」フジテレビ系土曜 23:10 〜 23:55

※2 「ハゲタカ」NHK総合 2007年 2月17日 – 3月24日、全 6 話

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