LIFE IS SIMPLE, LIFE IS HYBRID

これまでずっとオリンパスのフォーサーズを中心に検討してきて、2年前に E-410 を見てこれより少しだけ大きくなってもいいからボディ内手ブレ補正にしてほしい、「撮像素子 AF」(コントラスト AF)も実現するといい、と書いた者としては、E-620 でほとんど満足ではないかと思われる。昨年 1月には「E-410 の次の次くらいを考えている」と書いた。E-620 の AF センサーは E-3 と同等にはならなかったが測距点は増えた。じゃあ何が不満なのかというと、不満というよりも昨年夏にマイクロフォーサーズ規格が発表されて本命がそっちになったのである。

フォーサーズはライブビュー時の AF 方式がレンズによって違うから操作が複雑であると昨年11月に書いたが、使い慣れれば克服できる程度の複雑さである。本当の不満は、フォーサーズに限らずどのデジタル一眼レフも多機能すぎて、ほとんどの機能が無駄だと思えることである。これは LUMIX G1 にも言えることである。

銀塩レンジファインダーカメラを使っている感覚からすれば、単焦点レンズで最初に構図を決めてピントを合わせて、感度と絞りを決めて露出計に頼りながらシャッター速度を決める、これだけにしたい。これ以外の複雑な事はあまり考えたくない。デジタル一眼レフの場合はホワイトバランスは RAW で撮っていれば後でパソコンで現像処理時に決めればいいけれども、今年 1月に書いたように安物のパソコン用モニタで現像処理したってホワイトバランスを本当の適正値にできるのか疑問である。写真の最終出力先がプリントなのかデジタルフォトフレームなのかによっても違ってくるだろう。プリントのためにカラーキャリブレーションという話はよく聞くが、デジタルフォトフレームのモニタに最適化した現像処理という話は聞いたことがない。オートホワイトバランスに頼って RAW + JPEG で撮って JPEG のホワイトバランスに不満を感じた時に悩むことになる。カメラが間違っているのか、パソコンの液晶モニタが悪いのか。それだったら銀塩ネガで撮ってプリントは DPE 業者任せにしてしまった方が何も考えなくていいので楽だ。

ホワイトバランスだけでもこんなに悩むのに、デジタル一眼レフはどのメーカーもズームレンズが中心である。ズームしていくと絞り開放 F 値が変わるなんてのも窮屈だし、ズームできてしまうと広角で撮るか標準から中望遠で撮るか、構図に悩むことになる。構図の自由度が無駄に高く、絞りの選択肢が制限され、焦点距離によって被写界深度が変化することまで考慮に入れてしまうと、撮影時には自由なのか制限されているのかわけがわからなくなってなかなかシャッターを切れなくなるかもしれない。これは単焦点レンズだけ使えば気にしなくていいけれども。

シーンモードなんていらない。キヤノンならピクチャースタイル、ニコンならピクチャーコントロール、他社でもこれらに相当するものにその役割を負わせればいい。プログラム AE って何だ? 絞りもシャッター速度も決めずに写真撮るってどういうことだ。いや、俺も銀塩コンパクトの京セラ CONTAX T3 ではプログラム AE しか使ってないけど、絞り開放 F2.8 でシャッター最速 1/500 秒だから ISO400 のネガとか入れてると明るい所では絞りをあまり開けられないし、逆に明るい所で絞って撮ろうとしても光学ファインダー内に正確なシャッター速度が表示されないから遅くなりすぎて手ブレしてしまう恐れがあるし、焦点距離 35mm だからそんなに絞らなくても接写でなければ被写界深度はそこそこ深いからカメラ任せでいいか、ということでプログラム AE しか使わないのである。一眼レフにそんな不便さはないのでプログラム AE を使う理由が俺には思い当たらない。フルオートなどなおさらわからない。初心者を受け入れたいのであれば、インテリジェントオートとプログラムシフトを統合して、例えば自動認識でポートレートモードとなってカメラが決めた絞り・シャッター速度・ISO 感度が気に入らなければ撮影者が随時変更できるようにしたらどうか。画像処理で発色等までポートレートに最適化するか否かも撮影者が決められるようにする。キヤノンのオートライティングオプティマイザをあえてオフにするような発想である。

フルオートとプログラム AE はいらない、インテリジェントオートとプログラムシフトを統合して自由に行き来できるようにする、絞り優先・シャッター速度優先 AE 時は絞り・シャッター速度の変更とほぼ同じ操作性で ISO 感度も変更できるようにする。昨年 6月に E-420 について「レンズマウント基部にもう一つコントロールダイヤルがあるといいのだが」と書いたのはそれを実現できるようにしてほしいからである。絞り優先 AE モードでは一つ目のコントロールダイヤルで絞りを変更し、二つ目のダイヤルで ISO 感度を変更できるようにする。

コントロールダイヤルで思い出したのだが、E-420 / E-620 は右手側グリップ部が小さいためにシャッターボタンが背面寄りに、露出補正ボタンが右端にある。あそこにあると露出補正する時は右端のボタンを押して、グリップを握っていた右手をいったんグリップから離してダイヤルを回さねばならない。カメラは左手で持つものだと俺は思っているのであまり気にしてなかったが、やはりいったん右手を離すよりも握ったまま回せる方がいい。だから昨年 6月に書いたように、E-620 のような右手側グリップの小さいモデルは、モードダイヤルとコントロールダイヤルの位置を入れ換えてはどうか。グリップを握ったまま背面側から右手親指でコントロールダイヤルを回すにしても、前面側から右手人差し指で回すにしても。

ホワイトバランスの悩みに関しては、RAW 現像機能のあるデジタルフォトフレーム兼フォトストレージがあればいいと思うのだが、エプソンのフォトストレージがデジタルフォトフレームとしても満足の行くものなのかはわからない。RAW 現像機能もパソコン向けの、デジカメメーカー純正やサードパーティ製の RAW 現像ソフトと同じとはいかないだろう。Apple が iPod touch のもっと大きなモニタのモデルを出して App Store で RAW 現像ソフトが提供されればいいと思うのだが。とにかくパソコン使うのがまどろっこしくてパソコンの液晶モニタが信用できないのである。

そしてレンズは単焦点のみでいい。それも広角と中望遠のみ。銀塩で 35mm F2.8 と 50mm F2.0 を持っているのでこの画角はいらない。コンパクトデジカメのオリンパス μ780 を使っていて、自分は望遠は 35mm 判換算 100mm 相当程度で十分、長くても 140mm 相当までだろう、ということがわかった。遠くのものを大きく写し取ろうという欲求は今のところないので、望遠はマクロが中心となる。でも μ780 のテレ端 180mm 相当まで行くと圧縮効果が嫌だ。圧縮効果とは、プロ野球のテレビ中継がわかりやすいと思うが、ピッチャーの立っているマウンドからキャッチャーやバッターまではかなり遠いのにテレビではすぐ近くに見えてしまう。始球式で普通の人が投げるとたいていノーバウンドでは届かないくらい遠いのである。そういう圧縮効果が嫌だし、遠くの野鳥とかを撮りたいとも思わないし、それなら別に一眼レフの大きなシステムを揃える必要はない。マイクロフォーサーズで単焦点 40mm 〜 50mm ならレンズもそんなに大きくならないだろう。広角はどうせライブビューでしか撮らないだろうからマイクロフォーサーズの方がむしろ有利である。

オリンパスのマイクロフォーサーズ機の情報がちっとも出てこないけれども、それでも全くイライラしていないのは、レンズ交換式デジタルカメラ全般に対して不満がたくさんあるからである。オリンパスに限らず他社製品も全部不満。それからここ数年、銀塩 135 フィルムは販売終了、改良版や新製品の発売、輸入製品の販売など新陳代謝が激しい。販売終了が発表されたものはすぐさま確保して今撮っておかないと一生出逢えないのである。言うまでもなくフィルムには有効期限がある。今は写真は銀塩だけで手一杯、デジカメで撮る余裕などない。

そしてデジタル写真と比較しての銀塩写真の手軽さ、現像済みネガやプリントの保存性を考えると、将来デジカメがメインになるとしても銀塩カメラも使い続けるつもりである。銀塩 135 フィルムの販売と DPE サービスが現状のまま継続される限り。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中