マイクロフォーサーズにも標準マクロを

今年 7月、マイクロフォーサーズ規格のレンズについて「広角単焦点、具体的には 12mm F3.5 のレンズが欲しい」と書いた。オリンパスが PEN E-P1 を発表した際に示したレンズロードマップ中に「小型超広角ズーム」というのがあるのを知っていてそれでもあえて書いたのだが、E-P2 発表と同時に公開されたレンズロードマップを見ると、12mm 前後と思われる広角単焦点レンズがある。「2011年春までに発売予定」となっている。

「マイクロフォーサーズシステム規格」準拠の超広角ズームレンズと高倍率ズームレンズの開発について (オリンパス、2009年11月12日)

このニュースリリースの末尾でリンクを張っている PDF ファイルがレンズロードマップである。

7月に記事を書いた後、その「小型超広角ズーム」が例えば 10-20mm F3.5 とかだったら広角から準標準まで使えて便利でいいかもしれない、と思っていたのだが、一眼レフ用と同じ 9-18mm F4.0-5.6 となってしまった。自分にとっては 35mm 判換算 18mm 相当は広すぎる。たぶん 24mm 相当が限界だと思う。銀塩カメラで 35mm 単焦点を使っていて、35mm でも意外と遠近感を強調して広角レンズ的な写真を撮れている、ということに最近気がついた。もしかしたら 28mm 相当でも間に合うかもしれない。

ともかく 12mm 単焦点が欲しいとか要望を書けば実現してくれるかもしれない、ということで、今度は標準マクロが欲しい、という要望を書いておく。

銀塩で 35mm と 50mm の単焦点を所有しているのでデジタルで欲しいのは広角単焦点と中望遠単焦点、ということを 4月に書いた。でもマイクロフォーサーズのカメラを買ってしまうと、標準ズームの 14-42mm または 14-45mm のワイド端とテレ端だけで満足してしまうかもしれない。それだと公称「一眼画質」を十分享受できないのかもしれない。標準ズームでは得られない写真が撮れて、パンケーキのように画質を犠牲にしないレンズ、望遠にも広すぎる広角ズームにも関心がないかもしくは使いこなせない人にも向けた、定番的なレンズがないか。標準マクロがあるといいんじゃないかと思った。明るい標準単焦点でもいいが、マクロだとより便利である。

45mm F2.8 の中望遠マクロがすでに 1本出ているが、ライカブランドにして高価になった割には、オリンパスの ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro の方が高画質という意見もあるようで、パナソニックのライカブランドはただのハッタリだったわけだ。それならオリンパスのロードマップにある 50mm マクロを2011年春まで待つ方がいい。

なぜ標準マクロかというと、写真入門者にも写真歴の長い人にも標準画角は定番であるというのと、フォーサーズ一眼レフ用に標準マクロがないのである。25mm F2.8 のパンケーキが最短 0.2m まで近づけるくらいで、シグマの 24mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO というのもあるがこれは 35mm 判フルサイズ向けの大きなレンズである。

他社のシステムを見ると、前の記事で言及したペンタックスの DA35mmF2.8 Macro Limited、ソニーの DT 30mm F2.8 Macro SAM、ニコンもマクロではないが DX 35mm F1.8G がある。ソニーの 30mm マクロは「はじめてレンズ」というコンセプトで主に初心者に向けて廉価に提供してくれている。35mm 判換算 45mm 相当の標準マクロレンズを初心者向けと位置付けるのは非常に真っ当な戦略であると思う。

マイクロフォーサーズで標準画角にすると焦点距離が短くなって被写界深度が深くなってしまうが、オリンパスなら開放 F2.0 で作れるだろう。30mm か 28mm で F2.0 のマクロレンズというのはどうだろう。ニコンの 35mm 判フルサイズ向けに 60mm F2.8 のマクロ(マイクロ)レンズがある。

それから広角単焦点レンズだが、12mm となると被写界深度が深いのでピント合わせを目測だけで済ますこともあると思う。フォーカスリングに距離指標があればいいとか、パナソニックの MACRO-ELMARIT のように全域 AF と最短 0.5m までに限定した AF とに切り替えられるようにしたらどうかとか、あるいは昔のオリンパス XA2 などの「ゾーンフォーカス」的なものを取り入れたらどうかとか、いろいろ考えてみた。コシナの ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical (生産終了、追記参照)の説明にこんな記述がある。

●速写がきくフォーカス・クリックを装備
深い被写界深度を利用するために、フォーカス・クリックを 1m と 0.5m に装備しました。
1m に合わせておけば、絞り開放で無限遠〜0.5m すべてにピントが合います。通常の撮影では、事実上ピント合わせは不要です。

つまり 12mm 単焦点レンズでは F5.6 まで絞れば、近接撮影以外はフォーカス位置 1m 固定でいいというわけだ。フォーカス位置固定モードがあるといいんじゃないか。リコー GR DIGITAL シリーズの「スナップモード」のような。GR DIGITAL III には「フルプレス スナップ」というのもある。

ちなみにコシナの SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II の説明によると、15mm では F8 まで絞るとフォーカス位置 1m で約 0.5m〜無限遠にピントが合うんだそうだ。

今はまだしばらく銀塩写真に専念したいので、デジタルは2012年頃になると思う。早くても2011年。自分にとって本命はマイクロフォーサーズだけれども、それは 2〜3年後に期待してのことであって、もしも期待外れになっていたら他のシステムにする。今どうしてもレンズ交換式デジタルカメラが欲しいとなったら、ペンタックス K-x だろうか。広角単焦点は DA15mmF4ED AL Limited。中望遠単焦点が欲しくなったらシグマの 50mm F1.4 EX DG HSM か。

追記: 3月24日

L マウント版は生産終了、後継製品として VM マウントの ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical II がもうすぐ発売予定だが、このレンズの説明ページには被写界深度とフォーカス・クリックの記述がない。

あとどうでもいいことだがペンタックス一眼レフ用中望遠単焦点は D FA MACRO 50mmF2.8 か DA70mmF2.4 Limited の方がいいかと後で思った。

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