アンチAKB総選挙、アンチ商業主義

●「アンチ前田敦子」は間違っている

前田敦子「私のことは嫌いでもAKBのことは嫌いにならないでください」

前田敦子を嫌いにはならないが、AKB総選挙は嫌いだ。

AKB48選抜総選挙:「あっちゃんはAKBの顔です」 メディア選抜メンバーコメント集 (MANTANWEB、2011年 6月10日)

なぜこんな発言をしたのかというと、昨年は大島優子が1位だったにもかかわらず、大島優子がセンターポジションを務めたのは総選挙結果反映シングル「ヘビーローテーション」だけで、その後のシングルはじゃんけん選抜「チャンスの順番」を除いてほぼ常に前田敦子がセンターだったからだ。だったら何のための総選挙だったのか、という批判が出てきたわけで、それが前田敦子を嫌う人を増加させてしまったようだ。本当なら前田敦子を特別扱いする運営側だけを批判すればいいのだが。ともかく前田敦子をここまで精神的に追い詰めてしまった責任はAKB48プロジェクト運営側と秋元康にある。「アンチ前田敦子」という態度は間違っている。単に前田敦子が自分の好みじゃない、というなら嫌いにならず見ないようにすればいいだけだ。

●1人による大量投票をどう考えるか

大島優子「選挙は1人1票じゃないか、本当に総選挙といえるのかと言われます。ですが私たちにとって票数は、皆さんの愛です」

1人で100票を大島優子に投票した人に対しては、100票分の愛を感じている、1票しか投じなかった人にはその程度の愛しか感じてない、ということか?貧乏人は愛を渡せないってことか?愛の大きさを金に換算する拝金主義な奴はさっさと玉の輿にでも乗っかってAKBを去れ。

大島優子「選抜に入らなかった子にも愛という票数はあったんです」

そんなのわかってるよ。知ってるメンバーの多数が圏外に落ちたから。

「票数」というのは投票者の人数であって、1人100票でも1票でも同じだけの愛を感じている、というのであれば、1人1票じゃないことに触れないか、あるいは1人による大量投票をファンに対して戒める発言をしてほしい。

AKB総選挙、投票総数116万6145票 (SANSPO.COM、2011年 6月11日)

AKB48 22ndシングル選抜総選挙結果

総投票数116万6145票で、そのうち2割が1位と2位の前田敦子、大島優子に集中している。大島優子ほど広く一般に認知されれば、大量投票する人がいなくなっても12位以内には入るであろう。もちろん、大量投票する人がいるおかげでCDが大量に売れて儲かっているのであるが、総選挙と無関係なCDでも十分過ぎるほど売れている。

ちなみに私は今回の総選挙で1票も投じなかった。「Everyday、カチューシャ」をテレビで何度見ても好きになれなかったし、カップリング曲に関心はあるが、大量に売れたならそのうち中古に流れてくるかな、と思って。携帯電話持ってないのでモバイルサイトの会員になれないし。それにそもそも、人気投票によるランキング上位者を次のシングル曲の選抜メンバーとする、という発想が商業主義以外の何物でもないから。商業主義、たくさん売れることがすべて、という音楽はつまらない。ああ、AKB48が提供しているのは音楽でも歌でもないのか。

●AKBは卒業を前提としたシステム

大島優子「あっちゃんはAKBの顔です」

AKBは卒業を前提としたシステムである。今は暫定的にアイドルとして活動をし、芸能事務所へ移籍して、そのうちAKBから離脱して単独で芸能活動等をする、ということになっているはずである。前田敦子をAKBの顔にしてしまったら、ずっとAKBに在籍し続けて、定期的な劇場公演やコンサートにスケジュールを拘束されなければならない。それでは女優として思うように活動できないじゃないか。

舞台演劇なら稽古から開演、千秋楽まで数か月、さらに地方公演に行くこともあるし、映画だって「もしドラ」のような急ごしらえのやっつけ仕事な映画ばかりじゃない、撮影前に訓練を受けたりしてから撮影に入って公開まで1年以上かかるものもある。もしもNHKの朝ドラのヒロインにでもなったら約10か月、ほぼ毎日撮影所に通わなければならない。

いずれ前田敦子も大島優子もAKBから出て行く。ファンにもそれを理解してない人が多いように思う。

●指原莉乃ブレイクの背景

昨年19位から今年9位へと大幅ランクアップした指原莉乃であるが、ブレイクのきっかけは2つある。

  • 「週刊プレイボーイ」が「さしこのくせに生意気だ」というキャッチコピーで指原のグラビアを掲載したらなぜか人気が出た
  • 秋元康が指原のブログを「面白い」と発言した

指原莉乃 スペシャル写真集 「さしこのくせに生意気だ!」| 週プレnet Classics

昨年6月であるから総選挙の最中か。後者の秋元康発言については、自分はAKBやSKEのメンバーのブログをチェックしているが、やはり若い女の子の感覚には50代のおっさんである自分はついていけない、そんな中で指原のブログはおっさんの自分が読んでも面白い、といった程度の発言だと思っていたのだが、「放送作家にならないか」とも勧めたらしい。

そんなに面白いのか?と思って俺は指原のブログを昨年12月頃から今年3月初めまで読んでみたが、確かに時々面白いけれども、時々であって、いつもは普通のブログである。3か月で飽きた。4月から再び読んでいたが、5月下旬の「200回更新」(1日24時間以内に記事200件投稿)を機に読むのをやめた。

俺の場合は指原のブログを読み始める1年近く前から宮崎美穂のブログを読んでいて、他にも前田敦子や小野恵令奈のブログも読んでいたが最終的に宮崎美穂だけになっていた。宮崎のブログの面白さと比較すると指原は劣るとは言わないが、ちょっと違うというか、こういうのは相性だと思う。物の見方とか何をどう取り上げるかとか文体とかが自分には合わないと感じた。他にも増田有華のTwitterアカウントをフォローしていたが、少しうるさいと感じてフォロー解除したし、ブログも内容がちょっと暑苦しいと感じて読まなくなった。これも相性だろう。

ただなぜそんな指原がブレイクしたのかというと、グラビアは別として、最近AKBに関心を持った人々は前田敦子・大島優子・篠田麻里子以外にどんな人がいるのかをほとんど知らないのであろう。メンバーが多すぎて誰に注目したらいいのかわからない、この3人以外に誰かいないか、と思った人々が指原のブログが面白いという噂を聞きつけて飛びついていった、というだけのことだろう。もしかしたらもっと面白い、あるいはかわいいと思える子がいるのかもしれない、でも人数が多すぎて発見できない、多くの人に発見されずにいる、という状態になっている。

●「アンチ横山由依」急増と佐藤亜美菜の孤軍奮闘

9期生横山由依は昨年秋にチームKに昇格し、今年初めにNot yetというユニットにも入ってデビューしたが、その頃から「次期エース候補」と目されているらしい。春頃からAKB関連書籍・ムック・雑誌の特集などで横山の苦労話を何度も見かけるようになった。高校生の頃(この春卒業)は土日に京都から夜行バスで通ってきていたとか。そういう運営側による猛烈な横山宣伝攻勢によって、横山のファンになってしまった、という人が多いと思われる。先述した指原の例と同様、最近のファンはAKBにどんなメンバーがいるかを知らない。その結果が総選挙で昨年圏外から今年19位という大躍進であり、完全に仕組まれたものでしかない。こういう運営による横山ひいきに対して反感を持つ人々も多く、それが「アンチ横山由依」の増加へとつながりつつあるのだが、これも前田敦子の例と同じく横山を嫌うのは間違っている。

努力していれば必ず評価される、と言うが、努力しなければならない環境に置かれていたというだけで、人の見てない所でひそかに努力してる人もいるだろうし、チームK昇格まではいいとして、努力だけで「次期エース候補」とまで評価するのは過大評価であろう。潜在能力があるかどうかは素人の我々にはわからないが、ともかくこれからは前田敦子と同様に特別扱いされ、同じ苦悩を味わうことになるのかもしれない。

一方で佐藤亜美菜は昨年と同じ18位で選抜入り。AKB関連のテレビ番組にもほとんど出させてもらえない、徹底的に冷遇されている状況で(※追記参照)、18位は大健闘だと思う。一昨年は8位で「言い訳Maybe」にメディア選抜入りしたのだが、その次のシングル「RIVER」では早くもアンダーガールズに降格させられていた。8位なのにアンダーガールズ。その後も一度も選抜入りすることなく昨年の選挙を迎え、大幅ランクダウンではあったが18位で「ヘビーローテーション」選抜入り。今年も選抜入りとなったが、総選挙でしか選抜入りさせてもらえない。このまま本人が音を上げてAKBから出て行くまで冷遇し続けるのだろうか。一体何が気に入らないのか。

(※追記: ドラマ「マジすか学園」シリーズや「桜からの手紙」にも出てたのを忘れてた。「徹底的に冷遇」は言い過ぎだったか。他に昨年と順位が変わってないのは5位渡辺麻友、17位秋元才加、26位平嶋夏海。秋元才加と比較すると佐藤亜美菜は健闘に見えるが、平嶋夏海と比較するとそうでもないように見える。)

●AKB48ブランドの問題点

「AKB商法」と揶揄されるもののほとんどは、湯水のように金を注ぎ込む節度のないファンを狙った便乗商法であり、ああいうのを許す運営側もどうかと思うし、金をたくさん使うことがファンとしての忠誠の証と思い込んでいる人が多いのも問題である。昔ながらにファンレターを書いて送るだけでもいいと思うのだが、最近の若い者は金を使うことしか知らないようだ。

そして最近は新聞のテレビ欄を見るとあちこちに「AKB」の文字を見かける。視聴率が欲しいのはわかるが、見る方からすれば誰が出るのか、何人出るのかわからないのにすべて「AKB」の3文字で済ましてしまう。誰も出なくて単にAKB現象に言及するだけでも「AKB」と書いてあって紛らわしい。それだけ「AKB」がブランドとして確立したということであるが、別にAKBの誰かが出ていようが他のタレントであろうが番組内容は大して変わらないだろう。そのうちそのことに気づかれて使われなくなるとは思うが、「AKB」という肩書きがブランドとして芸能界で有利に働くうちは、いつまでもAKBに在籍したまま芸能活動を続けたがるだろう。本当にそれでいいのか。特に篠田麻里子を見ていて思うのだが、そろそろ離脱して独立したらどうか。9期・10期の正規メンバー(横山除く)の入る余地がないから、空席がないから、苦肉の策でチーム4なんてのを作ってしまったが、本来なら先輩が早く自立して後輩に託すべきである。いつまでAKBブランドに依存して仕事たくさんもらって楽するつもりか。大島麻衣を見習え。

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