遅読

本を次々と読んでいくと、読みたい本がどんどん増えていく。私は読むのが遅いのか、文庫本1冊読むのに1週間位かかったりする。読んだ本の感想を紙の日記に短く書いているので、その中からいくつか。

円城塔『これはペンです』新潮文庫

中編「これはペンです」「良い夜を持っている」の2つだが、この2つがつながっているとは思わなかった。科学エッセイ風の小説というか、SF小説仕立ての科学エッセイというか。

スタニスワフ・レム『砂漠の惑星』飯田規和訳、ハヤカワ文庫SF(品切れ、Amazon.co.jp)

生物って何なんだろう。もしかしたら未来の地球も、人類が地球上の全生物を滅亡させてしまった後に、こんな星になるかもしれない。

ジョナサン・キャロル『炎の眠り』浅羽莢子訳、創元推理文庫F(品切れ)

伏線がいくつも張ってあったり、登場人物が多いので読みながら前の方を何度も確認したり。背表紙や本編前のページにあるあらすじから想像できることをはるかに超えて、ずっと先へ進んで行ってしまう、内容の濃いストーリーだった。これを一体どう終わらせるのかと思っていたが見事な結末だった。

『月の骨』『炎の眠り』『空に浮かぶ子供』『犬博物館の外で』で4部作なのだが、いずれも品切れ。『月の骨』『犬博物館の外で』も読んだがこれが最も印象に残った。

ジョージ・オーウェル『動物農場 おとぎばなし』川端康雄訳、岩波文庫・赤262-4

「付録1 出版の自由」を読んで、今の日本の状況は、1945年頃のイギリスによく似ていると思った。オーウェルはソビエト連邦のスターリン体制の粛清から逃れて来た人だそうだ。

江戸川乱歩『日本探偵小説全集2 江戸川乱歩集』創元推理文庫M

文体とか、こんな面白いものをなぜ今まで読まなかったのか、と思った。2年前に『D坂の殺人事件』(創元推理文庫M)を読んだ時は何とも思わなかったのに。傑作選のようなものだからか。大正末期〜昭和30年代まで書いた人だが、これらの小説に出てくる人物みたいに高等遊民みたいな生活したいなあ。

江戸川乱歩がきっかけで、ミステリだけでなく、スリラーと呼ばれるジャンルにも関心を持ってしまった。また読みたい小説が増えていく。

山本弘『アイの物語』角川文庫

ここに出てくるAIも元はといえば人間が作ったものだから、言わば人類の子孫なんだけれども、コンピュータのプログラム由来だからといって、常に論理的であろうとするだろうか?そして、論理的とは何か?現実のAI研究を見ていると、育て方によっては論理的でも倫理的でもなくなるように思うのだが。

MS、AIチャットボット「Tay」を停止–ヒトラー擁護など不適切なツイートの投稿で CNET Japan、2016年3月25日

MicrosoftがAIチャットボット、Tayを停止―人種差別ジョークで機械学習の問題点が明らかに TechCrunch Japan、2016年3月25日

Microsoft、乗っ取られたチャットボットTayの「極めて不適切な」ツイートを謝罪 TechCrunch Japan、2016年3月28日

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